「主体性のスイッチ」はどこにあるのか、という問い

しばらく、「どうすれば主体的になってくれるのか」という問いに向き合っているのですが、なかなか解が出ません。

そもそも主体的なヤツって、最初から主体的なんです。最初の面接、最初に会ったときに、あ、この人なら大丈夫と感じる人ばかり。

では、組織のスタッフをどうしたら、指示待ちではなく、主体的にさせることができるのか、主体的になってくれるのか、という問いには、解決策がない。

これは、子どもたちも同じで、「自分でやる子」は結局、どんな分野でも、音楽でも勉強でも、スケートでも、自分でやり始めて、自分でやり続けるので、できるようになる。
しかし、研修テーマでよくリクエストをされるのは、「主体性のスイッチ」はどこにあるのか、という問いです。

ただし、ここで何らかの代理の解を作るとしたら、それは、主体的に振る舞うような声掛けをすることではないでしょうか。

具体的には、「で、◯◯さんは、どうしたい?」と問うことです。こちらで、解決策や手立てを準備することなく、そもそもの方向性から、本人に選択をしてもらって、実際にやってみる機会を作る。これだけ。

本人が選択するときには、ゆるくこちらは「待ち」の姿勢で、本人が選択して実行するときには、必要なときに支えるくらい。相手を尊重しつつ、全力で支える。
基本的な声掛けは、「◯◯は、どうしたい?」に立ち戻ればよいのです。

欠点だと思っていることも自分の宝物で、受け容れればその欠点も使いこなせる。自分の持ち味を大事にしながら、その場にいることが出来るようになるんだ。

かかわり方のまなび方: ワークショップとファシリテーションの現場から (ちくま文庫), 西村 佳哲 ()

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