退任されたベテランの医師に、週1回アドバイザーとして病院にお越しいただいています。
どんな話題でも、ご自身の経験や考えから、示唆をいただけるので、とてもありがたい。
「で、最近はどうなの?」と、いつもの挨拶から、ぐーっと、本質的な問いへ。私の側の視点から引っぱりあげて展開される話法は、まるでゲーテと対話しているようです。終いには、自分の悩みの小さいことに気づかされます。
小さな悩みを抱えている私は、私なりに「問題提起メモ」として、スタッフに提起する文書を書きました。
しばらく、このベテラン医師との時間も、プリントアウトして傍にスタンバイ。話の流れ次第で、文書を見てもらおうと思ったのです。
先日、どうにもならない課題について、問題意識をメモしました。
会話の主導権は先生ですので、このメモは何度か持ち帰られることに。さらに、また、ある日のこと、そのメモを見てもらえる流れになり、見ていただくことに。
肝心の内容に入る前に、「内的なメカニズムって、なによ」と質問が入りました。勘の良い先生は、すかさず「あなた、何を読んでいるの?」とおっしゃるので、「論文を読んで感動することがあります」と返答をすると、大笑いされました。
たまたま入れ込んで読んでいた論文に、どうもこのときの文章は影響を受けていたようです。
「どれどれ、その論文を読ませなさい」とおっしゃられるので、次回、その論文をお渡しすることになりました。
文書を読むだけで、察してしまうのも、さすがです。
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