「おまえら、本読めよ。読まないと日本語は3日で忘れるぞ」と、中学のときの体育教師はよく言っていました。走る、跳ぶ、投げる、泳ぐ。どれをやるときにも、必ず、毎回のように「本読めよ」という。
子どもの頃から運動はまったくダメだったので、体育の授業もふつうにやり過ごしてきましたが、この言葉にはハッとされられましたし、30年経っても思い出してしまいます。
そして、本を読まない日があると、日本語を忘れるかも、と思うように。
しばらくして、何十年ぶりに同窓会が開催され、この先生は、「お前らに教えていたあのクロールの泳ぎ方は間違っていた、ごめん」と、まず、お詫びをされてびっくりした。
誠実であり、大人の素直さがあるのだ。
すごい。だから、この先生の言葉は、私に突き刺さり、いまも私は読んでいるのかも知れません。
正直と素直は違います。思ったまま言ってよいとは限りません。
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