(徳島県看護協会のワークショップ)
芸人にとって、最も大切なことの1つは「気合い」である。
「初めてのネタをかけるときには、ウケることが多い」と春風亭昇太さんは言う。
本当はテストもしていないし、お客さんが面白いと思うかどうかもわからないのに、なんとかしようという芸人のひたむきさが客に感染するであろう。
(『笑う脳』茂木 健一郎)
徳島県ファシリテーターの2日目は、徳島県看護協会で1日のワークショップ。10時に開始して、1時間の昼休みで、16時終了。鈴木敏恵先生に引っ張られながら、1秒の余裕もないテンションの高さで、5時間のワークはあっという間に終了しました。
1.笑わないと話さない
看護協会に到着。「事例に使うので、新人看護師とのやりとりで困った事例はありますか?」と私が聞き回っているところに、さっそく待ったがかかった。「真面目すぎ」というアドバイス。楽しくなければ、人は緊張するし、話せない。初対面なら、なおさら。緊張具合も察しながら、笑いで包む。
2.笑いと「気の合い」
笑いのキャラにはいくつかある。おやじギャグ、計算されたクールなギャグ。学会発表やプレゼンテーションのようなフォームは、習得しやすい。しかし、笑いはコミュニケーションの方法としてもっとも高等な術で、春風亭昇太さんがおっしゃるように「気合い」であり、気の合い。自分を知っていること、相手を読めること、場を読めること。
3.笑いながら、帰るイメージ
鈴木敏恵先生は、「笑いながらみんな帰る」イメージでワークショップをはじめているそうです。笑って帰るイメージしながら、WSを組み立てる。話をするときも、参加者と接するときも。困難な場面に落ちても救ってくれるのは、笑いのゴールイメージでしょう。
16時すぎにワーク終了。最初は、緊張のためかいちばん後ろに座っていた参加者も、前に来て質問のつづきをして、さらに資料のリクエストをいただく。「あーっ、楽しかった」ともらした感想は本物で、自分と家族、そして職場で学びのつづきは動き出すのでしょう。
気づき)
・ワークショップ=ロジック+参加者全員+笑い
・笑顔でできることは、案外多い
・笑いの信頼関係があるから、さらなる本質に向かえる
- 作者: 茂木健一郎
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