群発性頭痛の治療に、標準的なガイドラインには高流量酸素吸入が推奨されている。しかし、これまでに有効性と安全性が確認された質の高い報告はなかった。
群発性頭痛の高流量酸素吸入High-Flow Oxygen治療:ランダム化比較試験
High-Flow Oxygen for Treatment of Cluster Headache: A Randomized Trial
JAMA. 2009 Dec 9;302(22):2451-7.
100%高流量酸素吸入で、群発性頭痛の痛みが消失。
背景 群発性頭痛は、一方的な疼痛発作と頭蓋内の自律神経の兆候をともなう、耐え難い痛みをともなう主要な頭痛症状である。急性発作で認められている現在の治療は、スマトリプタンsumatriptanの皮下注射である。
目的 群発性頭痛の急性期の治療において、プラセボと比較して高流量酸素吸入が優れているか、確かめること。
デザイン、条件と患者 国際頭痛学会で定義された群発性頭痛の109名の成人(18-70歳)でプラセボを対象とした二重盲検のランダム化試験。患者は、交互に4回の頭痛を高流量酸素吸入もしくはプラセボで治療した。患者は、積極的治療、もしくはプラセボにランダム化された。患者は、英国ロンドンの国立神経・脳外科病院で2002年から2007年の間に募集された。
介入 4回の頭痛で、群発性頭痛発作時に100%, 12 L/minでフェイスマスクで15分間酸素を吸入するか、high-flow air placeboを吸入した。
主要なアウトカムの測定 第一のエンドポイントは、15分間で、患者の痛みがなくなること、もしく適度の安心感がえられること。第二のエンドポイントは、30分後に痛みの改善兆候、60分後の痛みの減少、治療15分後にレスキューの治療を必要としたか、全体の治療反応と全体の機能障害、そして関連する症状の効果。
結果 群発性頭痛の経験がある57名の患者と慢性の群発性頭痛の患者が解析に適合した。第一のエンドポイントは、酸素が78% (95% confidence interval, 71%-85% for 150 attacks) と空気air, 20% (95% confidence interval, 14%-26%; for 148 attacks) で有意差があった (Wald test, 25 = 66.7, P < .001)重要な副作用の差はなかった。
結果 プラセボと比較した高流量酸素吸入の吸入は、群発性頭痛の症状のある患者の治療として、15分の時点で痛みを緩解させる可能性が高い
これから)図書館、臨時理事会。
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