BMJのクリスマス特集のつづき。
老けて見える方が先に死亡する、というちょっとショックな報告。双子の写真を見せて、外観年齢を識別してもらい、その後の生存期間を確認すると、老けて見えた方がはやく死亡していたという結果。
臨床上有益なバイオマーカーとしての外見:コホート研究
Perceived age as clinically useful biomarker of ageing: cohort study
目的 外見が、表現型と関連した生存年齢と相関するのか?確認をすること。
デザイン 2008年1月から双子の生存に関して、675名(37%)が死亡するまでのフォローアップ研究
状況 デンマークにおける人口ベースの双子のコホート
参加者 看護師20名、若年者10名と高齢の婦人11名の評価者。70歳以上のの1,826人の双子。
メインアウトカムの測定 評価者は、写真から双子の外観年齢を識別する。双子は、体力テストと認識力テストと、年齢の分子バイオマーカー(白血球テロメアの長さ)を測定する。
結果 評価者の3つのすべてのグループにおいて、生活年齢、性別と背後の生活環境を補正しても、外見は、生存年齢を有意に相関をしていた。外見はまた、体力テストと認識力テストでさらに補正をしても、有意に相関していた。双子のうちより老けて見える方が、先に死亡することが多く、年齢差が大きく見えるほど、この傾向は、顕著であった。双子の解析は、共通の遺伝子要因が、外見と生存年齢に影響することを示した。外見は、生活年齢と性別で調整をしても、身体的な機能も認知的な機能も白血病テロメア長と相関していた。
結論 外見は、一般的に患者の健康状態として臨床家が一般的に使用しているが、70歳以上の生存を予見する確固たるバイオマーカーであり、機能的、また分子生物学的な加齢の表現型とも相関していた。
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