雑踏の煩さから一歩外れれば、容赦のない空気の冷え切りよう。読書レビューをしようというのに、最後の最後にもう一冊くらいと、シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」を手にしながら、2013年に私が読んだ本を振り返っています。
決定的なスケールでメッセージをくれたのは、続・悩む力 (集英社新書)でした。仕事の関係で、姜尚中さんとお話をさせていただく可能性があったので、手持ちの本をすべて読みなおしていました。ちょうど今年は、夏目漱石を読んでいたこともあり、時代のなかに在る私という解釈から、自分が持つ悩みや希望が何なのか、知ることができました。
考える人とおめでたい人はどちらが幸せか 世の中をより良く生きるための哲学入門のシャルル・ペパンは、同世代のフランスの哲学者です。世代が同じというのは、テーマの選択に違和感がない一方で、その論証には思い切り反論したくなったり、全く同感であったりと、面白いものです。
街の科学者として、もしも私がやっていけるのなら、老化の進化論―― 小さなメトセラが寿命観を変えるのような1冊を書いてみたいものです。めちゃめちゃ論文を読んでいるなら、単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)のようなものも憧れです。そして、生活のなかでも、ナラティブな研究マインドの大切さを教えてくれたのは、驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)でした。
組織やマネジメントの理論では、静かなリーダーシップ (Harvard business school press)、【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へ もよかったです。話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」 もたいへん実践的でしたので、日本病院ライブラリー協会の機関誌「ほすぴたるらいぶらりあん」でも紹介をさせていただきました。
気づき)増殖しつづけた本を、整理しないとっ
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