講談社の村上春樹全集を、読みつづけています。毎朝の通勤電車で、どんなに忙しくても、習慣として読んでいます。
人が生涯をかけて、どのくらいのことを書けるのか。
毎回、感心しながら、言葉を追っています。
ただただ、驚かされながら…。
もとねすメモ)WHOのカンファレンスで、ウィーンに行きました。トランジット待ちのヘルシンキ空港で、ふと一息ついたときのことです。村上春樹はあまり読んだことがないという看護師に、「でも、私の尊敬する先生は、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』がいちばんいいと言っていましたよ」と教えてくれました。うん、たしかに。表層ではなく、深層にこの作品は入っていきますよね…。
「心は使うものじゃないよ」と僕は言った。「心というものはただそこにあるものなんだ。風と同じさ。君はその動きを感じるだけでいいんだよ」
(村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』)
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