ただただ本とともにいるフェーズ——書店は世界だと気づく

しばらく自分自身とじっくり向き合う時間として、毎日のように近所の書店へ通っています。

自宅から散歩がてら歩いていける距離にある本屋に通い詰めてみると、思いのほか書棚の顔ぶれが頻繁に入れ替わっていることに気づきます。普段なら手にとらないような未知の分野の本とも出会えて、いい。

「あれも読みたい、これも読みたい」と視線を巡らせていると、目の前にあるこの小さな書店こそが、一つの壮大な「世界」そのものなのだと気づかされます。

振り返れば、学生時代の勉強しないといけない時期にも、私は同じように図書館に通い詰めていました。

やらなければいけない課題を片付けつつも、気づけば棚に並ぶ「全集」をかたっぱから読み始めていたものです。 覚えているだけでも、芥川龍之介、村上春樹、森瑤子、川端康成、三浦綾子、司馬遼太郎……。何となく手にした本たちでしたが、その読書体験は十分に心と時間を満たしてくれました。

静かに自分と向き合う。図書館や書店という空間で「ただただ本とともに過ごすフェーズ」を持つことが、私にとって一番必要なのかもしれません。

意見を「聞かれなれていない」子どもは、最初はなかなか意見を出せないかと思います。黙ってしまったり、「別に何もない」と言ったりするかもしれません。それを「(支配に対する)同意」と受け取らないでください。子どもが意見を言えるようになるには、「意見を聞かれつづける」経験が必要です。

わたしはわたし。あなたじゃない。鴻巣 麻里香 、2024

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