彼は何も知らないのに、
何かを知っていると信じており、
これに反して私は、何も知りもしないが、
知っているとも思っていない
(『ソクラテスの弁明・クリトン』プラトン著・久保勉訳)
ソクラテスは、このように「無知の知」を説きました。私自身が薬剤師としてある分野のことを知らないことは、実はどうでもいいと思っています。問題は、自分がわかっていることとと、わかっていないことの「分かれ目」が見えているか?ということです。
県の病院薬剤師会ので、FETP(実地疫学専門家養成コース)を履修された吉田眞紀子先生(亀田総合病院 感染対策室)から『感染症に関わる薬剤師の視点を考える』のお話を伺う機会をいただきました。
1.感染症の分布と発生の頻度をとらえる
・常に母集団を意識する
・集団発生を意識する
2.キーワードは、時、人、場所
・記述疫学の重要性
3.実地疫学は原因究明を目的とする
・現場で迅速に行う
・感染源/感染経路の解明
・対策のための調査
まずは、これだけ。
これだけで、何ができるか?思い巡らすと、結構あるはずです。研究の入り口はもちろん、いまある現場解決の素材、いや現場解決そのものの「解」が見えるかも。
紹介されていたテキストは、こちら。
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アクションのためにまとめて、対策にいかす。Epidemic Curveを見れば、何がおこっていたのか、事実が語りだす。やっぱり、この感染症疫学の分野に、基本的な重要性を感じます。
吉田眞紀子先生、ありがとうございました!
気づき)
・困ったことに対して、どうするの?というアプローチ。
・FETPは、初期導入コースがあるのですね。
・無知だな~と気づいたときのやばさ、ラッキーさ。
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