すべて偏愛でいい「パプリカ」今敏監督

療養しながら、久しぶりに日本のアニメ映画を布団のなかで見ました。いいですねぇ。こういう時間も、なかなかです。

パプリカは、筒井康隆によるベストセラー小説を今敏がアニメーション化した作品。原作の筒井康隆は言わずもがなですが、監督のセンスのすごさが一発でわかる作品です。

それぞれのキャラクターに目をうばわれながら、「偏愛でいい」というメッセージがわたしには飛んできました。それは、すべてを支配したい理事長、すべてを飲み込みたい時田くん。悪夢に悩まされ治療を受けている刑事。

それぞれは、ストーリーの展開のなからで、かわいい自分に出会います。虚構と現実を行き来することで。

クライマックスでは、千葉さんは、別人格のパプリカによって、やりたいことだけをやってやるべき責任をとらない天才の時田くんが好きであることに、自ら気がつく。ここがすごいですね。シンプルに愛です。

つまり、すべては偏愛でよくて、その行き着く先は「愛」という最高のストーリーなのです。間違っていたら、すみません、筒井康隆先生、今敏監督。彩度がはっきりした作画に取り込まれて、ジャケットでぽちっとレンタル。よかったです。

パプリカ

(Visited 3 times, 1 visits today)

コメント

タイトルとURLをコピーしました