記憶することよりも、心が動くことを優先させて

人の話しを積極的に聞く。なかなか難しいです。積極的に聞くときに、私の場合は、あれこれ質問が浮かんだり、自分の興味関心がその場を支配し始めてしまうからです。

面談をするときも、そうです。つい記録をとることを優先したり、メモはしなくても、内容を記憶しようとすると積極的に聞くことはできません。

仕事としてなら、尚更、積極的に聞くことが求められるのですが、これでは、相手も本心を語れないでしょう。なぜなら、こちらが、ちゃんと聞いてくれないからです。

で、最近は、自分の心が動くことを優先させています。話す相手の内容を覚える必要はないし、メモもしない。ただただちゃんと聞きながら、自分の心がどこで動くかだけに、集中する。動いたところは、そのままそのフレーズを独り言のようにつぶやく。十分に、積極的に聞いているスタイルに近づいている気がします。

粘着性のある溶岩が、僕の爪先 に向かってじりじりと流れて来るような気がした。このままでは捕まってしまう。けれど足は意志に反してぴくりとも動かない。 水無月さんは話しだした。

恋愛中毒 (角川文庫), 山本 文緒

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