- 作者: 三浦展
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/05/18
- メディア: 新書
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経営判断にも、組織運営にも、「仮説」が必要ですね。解決できそうもない状況を整理して、課題を明確にして、提案をする。その背後には、メッセージを発する人の背後に「仮説」が流れているように思います。
以前著者の作品で「下流大学が日本を滅ぼす!」を先輩から借りて読みました。言葉づかいは趣味ではなく偏見感がただよっていましたが、以下の目次を読んでください。
第1章 大学がバカ学生を大量生産する
(偏差値48の高校からでも上智大学に推薦入学できる;私立大学では一般入試での合格者が半数以下 ほか)
第2章 お客様化する学生とモンスター・ペアレンツ
(今の大学教師はファミリーレストランの店員みたいなもの;クレーマー化する親 ほか)
第3章 バカ学生は社会では通用しない
(今の新入社員は大人免疫力がない;お客様大学生からお客様社員へ ほか)
第4章 「大学貧乏」の登場
(大学生のいる家庭の平均年収は低下;教育費に圧殺される家計 ほか)
提言 オンライン大学で下流脱出を
(教育制度改革の提案;大学進学率は20%に ほか)
背景、課題の明確化、そして提案。これなら「大人免疫力がない」状況を脱することができるかも?と思いました。つまり、いい仮説なのです。そして今回は、新書1冊に仮説を作る技術を公開してくれています。すごい時代です。
実証性がなければ何もいえない、となると現在進行形の社会現象、市場の現象についてはほとんど何も言えなくなってしまう。
だから、半分現場+半分理論のバランスがある人からの仮説が求められる。
それには・・・
時代に巻き込まれた瞬間に、人は主観的になる。俺はこれが好き、とかこれが嫌いといった態度決定がされます。その態度決定と、実証主義的なデータが組み合わさって、初めてリアリティのある予測が可能になるんです。
らしいです。
重要なのはアンテナをはりめぐらすことではなくて、アンテナに引っかかった情報をもとに実際に行動をするかどうかじゃないでしょうか?
仮説は、その人の存在価値ともいえるかも知れません。時代のなかの主観から、根拠をもって論を立てるのですから。こわがらずに、仮説を提案しませんか?
本書の目次はこちらです。
【目次】
序 情報創造力がないと生き残れない!
1 「まねない力」で生き残れ!
2 どんどん仮説を出そう
3 情報創造はビジネスにとってますます重要 ほか
1章 情報創造はなぜ必要か?
1 パワポづくりで無駄な残業をしていませんか?
2 ちゃんと文章を書いて論理的に考えるべき
3 パソコンに使われてはいけない ほか
2章 情報創造の方法
1 情報受信するには知識と好き嫌いが必要
2 いろいろなことを知っておこう
3 知識を身につけるには、いろいろな人に会え! ほか
3章 情報の収集と整理
1 脳を刺激する自由で楽しい仕事場づくり
2 デスクの配置
3 朝型の方が効率的 ほか
4章 情報創造の事例
【仮説の立て方1】オリジナルなデータをつくる
事例1 ニセ団塊ジュニアと真性団塊ジュニア:世間の通説を疑って新しい世代像をつくる
事例2 Hanako OL:価値観の変化の基礎には分母となる人口の変化がある
事例3 新人類世代:どこで生まれたのかが価値観に影響 ほか
気づき)
・時代と一緒に寝るということ
・そして、そこからでてきた「主観さ」から、「こうあってほしい」がでて仮説化される。
・いただいたフレーム
1)(短期、中期、長期)+(火薬、引き金)
2)いつ、どこで、だれが、だれと、なにを、なぜ、どのように→これを2列、3列で比較
これから)薬局長会議、2015年人事体制の検討、日焼け疲れのためランニングはお休み、アウトプットしてなんぼ
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