あるよく晴れた日の昼下がりに、仕事の移動中に、電車の遅延でを15分くらい暑いホームで待つことになりました。
音楽を聞くか、目を閉じて寝てもよかったのですが、たまたまリュックのなかには、一冊の本があり、読み切りたいタイトルだったので、すーっと読み始めました。
わたしは集中すると音も聞こえなくなり、まわりも見えなくなるのですが、まさに、この15分も、ホームの喧騒を気にすることなく、文字を追いました。
この時代に私たちは、失敗をしたり、不安になったときに、それをどう受け止めて、生きていけばいいのか。自分を知り、相手を知ることで、自分がどうすればよいのか、わかっていく。
地味ではありますが、たいへん大切な問題で、こんなに自分がハマるとは思いませんでした。このとき、手にしていた本は、ユング心理学でした。
読むことだけに夢中になれる幸せな時間を作っていきたいです。
けれど悔し泣きをしている梨花と、その梨花を抱きしめている更紗を見たとき、そんな苦しさも、吐き出した息と一緒に空へと放たれていくように感じた。
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