いつの間にか、第二版が発売されていたUse’s Guide.
- 作者: Gordon Guyatt,Drummond Rennie,Maureen Meade,Deborah Cook
- 出版社/メーカー: McGraw-Hill Professional
- 発売日: 2008/05/21
- メディア: ペーパーバック
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昨日は、定例のEBM勉強会。治療論文のチェックリストも、題材の論文もわかっているはず。しかし、SGDでどんなディスカッションがされるか?、わからない。参加者もチュートリアルも緊張する。
前回のおさらいと、User’s Guideを中心にした治療論文の使い方の講義のあと、和訳されたジャーナルを輪読。題材は、以前に紹介したRENAAL試験。
Effects of losartan on renal and cardiovascular outcomes in patients with type 2 diabetes and nephropathy
N Engl J Med. 2001 Sep 20;345(12):861-9.
SGD30分という短い時間で私なりのゴールを決めた。
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1.時間内にチェックリスト6つが、「わからなくても」解答できていること
2.フリーディスカッションで、何でも質問
3.まとめのフィードバック
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とても進行のしやすいグループだった。
それも事務局長から「グループワークは、教えるからダメなんだよ」との助言をえたからだ。教えなきゃいい。教えようとするから、相手がみえなくなって、早口になる。レベレッジの教えによれば、1つでも本人が「あ~、すげっ」というおみやげが学習会で得られればいい。そう思って、リラックスしながら進められた。
「で、intention – to – treatって?」と最後に質問。
何度も説明されたはずだが、今日のポイントの1つ。SGD効果に感謝。で、みんなで考えた。
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わたしとあなたの2人がリレンザを処方してもらって、私だけ効果があった。
これは、有効率は1人/2人で50%。これがITT解析。
あなたは薬が嫌いなので、実はリレンザを捨てた。
薬が最終的に投与された人はわたしだけなので、有効率は1人/1人=100%。
これがper protcol解析。
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がってん?らしい。いいね~。
復習のために、David L. Sackett版原本のテキストで復習した。
もう9年前の本だが現役。
Evidence-Based Medicine: How to Practice and Teach EBM, 2e
- 作者: David L. Sackett,Sharon E. Straus MD,W. Scott Richardson MD,William Rosenberg,R. Brian Haynes MD
- 出版社/メーカー: Churchill Livingstone
- 発売日: 2000/02/15
- メディア: ペーパーバック
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治療の論文を読むときのチェックリスト
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1. Was the assignment of patients to treatment randomized?
And was the randomization list concealed?
2. Was follow-up of patients sufficiently long and complete?
3. Were all patients analyzed in the groups to which they were randomized?
Some less important points:
4. Were patients and clinicians kept blind to treatment?
5. Were groups treated equally, apart from the experimental therapy?
6. Were the groups similar at the start of the trial?
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Thanks a million for everyone’s help.
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