There is nothing either good or bad , but thinking makes it so.
(ものの善し悪しは 考え方ひとつで決まる)
“Hamlet”, William Shakespeare.
あらゆることは私見で動いているな、と「話しにくいテーマ」をスタッフとやりあった後に、そうだそうだ、僕はスタッフにこれを堂々と語らないといけないと思い出した。最近の大きなミッションの1つは中期医療構想計画の作成なのですが、他の病院を訪問しながら院長や事務長など経営幹部の方々の判断姿勢をみていると、1つのことがハッキリわかりました。「患者さんのためじゃないですよ、リーダーのためにみんな働いているんです」という明解な仕組み。
患者さんのためとか、合議制で決めるとか、そういうご意見はもちろん受け止めるけれど、決めるのはリーダー。そのかわり、リーダーは、チームの方向を決め、人事を采配する責務がある。それだけのプランをつくり上げる責任。みんなはそれに従う。
たとえば、僕のやるべきことは、見える範囲のスタッフや学生を、どう医療の中で最善の活躍ができるようにもっていくか、ということただ1つ。もっといえば、自分の部署の職員と学生を守る、ということ。病院にとっては、バイアスのかかった「私見」かもしれない。でも、そういうあらゆる私見という存在であっても、僕は構わないし、役割だと思っています。
リーダーは、みんなのために働いている。
だから、みんなはリーダーのために働いてほしい。
もちろん意見は聞くよ、でも、決めるのはリーダー。だから、何のためにやるの?の感覚を磨かないといけない。単純だけど、そういう覚悟をもって、リーダーってやっていかなきゃいけないと思ってます。
シェイクスピアがハムレットで「ものの善し悪しは 考え方ひとつで決まる」というのは、気に食わないな、と思ったけれど、見渡せば個人の認識が何かを決めることばかり。「決める」リーダーは、全体の関連の中で、よいことなのか、よくないことなのか、悩みながらも、理由付きの判断をする連続である。
気づき)
・科学の進歩という公共性とあらゆる私見について
・判断するときの公共性については、また次に
・唯物性のある科学に触れる時間は、清涼的な時間
- 作者: シェイクスピア,SHAKESPEARE,野島秀勝
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