患者さんのなかにあるものを  薬学生実務実習(03)

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 このブログは、薬学生の実務実習のリアルタイム報告です

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 鈴木敏恵の未来教育プロジェクト/ブログ 

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 精神科の病院から、薬局長の訪問がありました。慢性疾患で薬剤師が回診にはいり、精神科のお薬教室も旺盛に展開している病院です。

 ちょうど学生さんもお昼を食べている時間に、「症例から学ぶこと」について、セッションができました。

 以下は、薬局長さんから薬学生さんが聞き取ったメモ

【症例報告の在り方について】

・単に病態や検査値などにとらわれるのではなく、病気になるまでの過程や病気になった後の話を含めたその人のストーリーを追うことが症例報告としては重要である。

・そのためには、患者さんと毎日少しずつでもコミュニケーションを取って会話を拾っていくことが大切。

・ 一人の薬剤師が色々な病院・病棟を回って、色々な分野について学ばせる病院もあるが、それではあまり自分のものにはなりにくい。薬剤師としては、一つの症例に深く関わっていくべきである。その一つの症例の経験から同じ分野で応用していくこともできる。

・実習では、症例を実習生に選ばせて、可能な数の患者さんを担当している。

 インターネットで論文を探したり、治療マニュアルで標準治療を勉強することは、デスクでできる。患者さんのいるフィールで、学ぼう!というメッセージ。

 薬学生3名の感想は、以下です。

 お話を聞いて、病棟実習に対する姿勢として非常に参考になりました。一つの症例に深く関わる事を念頭に入れて患者さんと接したいと思います。(ナオ)

 症例報告についてのお話を聞かせていただいたことで、患者さんとの会話が大変重要なことであり、これからの実習を行うにあたって勉強になりました。実習中は患者さんとより深く関わっていけるように勤めていきたいと思います。(チヒロ)

 症例報告への在り方に関してご指導いただいたことで、改めて病棟業務への取り組みに対する意識を持つことができました。常に自分の理解不足な点や疑問点を明確にし、実習を通してそれらの点を解消していきたいと思います。(アルフレッド) 

 ( )内は、薬学生が自分たちでつけたニックネームです。

気づき)

 ・何を学ぶのか、何のために学ぶのか、この原点を失わない

 ・実習が薬局と病棟の往還にならないように、視座を広げよう

 ・明日も、朝から学生さんからヒヤリング!

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