
辻村深月の「ツナグ」では、使者(ツナグ)に依頼をすると、亡くなった人と再会できる。どうしても伝えたかった気持ちを、相手に託すために。
私たちは、亡くなった人とはもう会話ができないことを知っている。しかし、分かっていても、生きている間に、後悔なくすべてのコミュニケーションを完了させることはできない。会えなくなった相手への想いは、いろいろな形になって、残り続けることの方が多いのではないか。
「ツナグ」の再会は、一度きりだという。[※要確認]仮に、もう会えない人と、たった一度だけ会えるとしたら、誰もが、伝えたい気持ちは山積みだろう。
聞きたいこと、聞いてほしいこと。言いたいこと、言ってほしいこと。
そのすべてを、限られた時間で渡しきることは、きっとできない。完了できないことを受け入れたうえで、私たちは、いまここで、精いっぱいのコミュニケーションを取りつづけるしかない。
では、どうするか。 まずは、見たものを「ちゃんと言葉にする」ことだ。仮説とは、頭の中のモヤモヤしたものが、やっと言葉になったものだ、と言うこともできる。だから、あえて言葉にしようとする。
(Visited 1 times, 1 visits today)

コメント