小さな褒め言葉も才能の入口——映画『溺れるナイフ』

神さまのもとで、火祭りを踊りお面を作るコウとコウちゃんの背中を追う夏芽ちゃん。

見出された才能は、どこまでも尖っていて、鋭く、そして脆い。

映画『溺れるナイフ』に出てくるような強烈で特別なレベルではなくても、自分自身の中に芽生えている「才能」は、ずっと大切にした方がいい。

それは10代の頃であっても、大人になってからであっても関係ありません。 誰かからふと声をかけられたことや、ほんの少し褒められたような小さなことでも良いのです。

なぜなら、その何気ない一言こそが、あなた自身がまだ気づいていない「才能」に出会うための最初の入口になるかもしれないからです。

「いいことも悪いことも、ずっとは続かないんです。いつか、終わりが来て、それが来ない場合には、きっと形が変容していく。悪いことがそうな分、その見返りとしていいことの方もそうでなければ摂理に反するし、何より続き続けることは、必ずしもいいことばかりではない。望むと望まざるとにかかわらず、絶対にそうなるんです。僕、結構知ってます」

スロウハイツの神様、辻村深月、2010

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