
旬な文芸書は、ものすごいチカラを持っていて、こんなに多忙な年度末に、一気読みを強いられてしまいました。でも、すごく面白かったからいいんです。人の熱情とは、こんなにも24hr冷めずに煮えたぎるものなのか、と思い知らされる。まるで、誰もがその熱情を持ちながらも、この社会でうまく生き捌いているオモテ面をあざ笑うように、食ってかかられてしまう。私がよいと思っている世界って、何なのだろう。清らかな井沢釈華さんは真面目すぎるほどに勉強もするし、いやらしい仕事用の読み書きもする。たぶん、それが人として、ふつうに熱情を情熱として持っているバランスなのかも。こういう口の悪い正直な友人こそ、大切にしたい。こんな命がけの作品に、これからも出会えますように。
真面目すぎる勉強も、いやらしい仕事用の読み書きもしにくいので、L・モンゴメリの “Anne of Ingleside” をiPhoneで再読することにした。そう、清らかな井沢釈華さんは本来こういう人間だったのにね。
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