対話は「自由な雰囲気の中で真剣な話し合い」をする。
Serious Fun(真面目に物事を楽しむ)というスタンス。
先日、ファシリテーションの講義を受けました。紹介されていた「ダイアログ」が、会話や会議まで活用の幅が広がりそうなので、ご紹介。
1.意味の共有に「ダイアログ」
以前にも述べましたが、いまほど「対話」が求められてい時代はありません。変化がめまぐるしいので、「自律しながら、どう協調するか?」が、キーポイントになるというわけです。多様な人々が集まって、目指す方向を自律的に問題解決をするには、それぞれの行動の「意味」を共有することが大切。この意味の共有に「ダイアログ」がよい手法になりそう。イメージはこんな感じです。
(Wikipedia Dialogue より)
2.流れる意味
ダイアログは、ギリシア語の「ダイア(流れる)・ロゴス(意味)」を起源としています。人と人とのコミュニケーションが意味をもって、流れてくるようなイメージです。
よって、ダイアログのポジションはこんなイメージです。
1)社交的会話 | 2)ダイアログ | 3)ディスカッション |
交流を深める | 新しい考えを探求する | 結論や合意を出す |
井戸端会議 | 炉端の語らい | 会議 |
理解よりも共感 | 結論を求めず新しい仮説 | 意見をぶつけてよい答え |
ねえ、私の話を聞いて | こんな見方もあるかも | その点は間違っていて、・・べき |
3.会議の成功の分かれ目
会議で効果的な成果をだすには、ディスカッションの質が左右することはいうまでもありません。そして、そのディスカッションを支えるのは、ダイアログな環境であり、日常の社交的会話になります。よって、メンバーのキャラクタにもよりますが、成功する会議には、この3つの要素を欠かすことはできません。
成功する会議 | 失敗する会議 | |
3)ディスカッション | ○ | ○ |
2)ダイアログ | ○ | × |
1)社交的会話 | ○ | × |
ダイアログのポジションを、毎日の会話や会議の間に位置づけることから、理解あるやりとりに変化する兆しが見えそうです。
これから)会議決定よりも「よい仮説」を作るダイアログの方が、重要かも知れません。一人で考えることから、答えを期待しないモノローグ、そして二人以上の対話ダイアログに。中原先生のブログ「東京大学 中原淳研究室 – 大人の学びを科学する -」もお勧めです。
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