お世話になった大先輩の定年退職が、近づいてきました。薬剤師の一時代を駆け抜けてこられたのは、先輩の温かい支えのおかげでした。
迷わず、丸の内の丸善に行って、パイロットのボールペンを贈答用に包んでもらいました。
なぜ、ボールペンか。
私が最初に転勤になったときに、ある有名な放射線技師さんが、私にボールペンを贈ってくれたからです。「応援してるよ」と。
そのパイロットのボールペンは、もう廃番になってしまいましたが、いまでも私といっしょに現役で活躍してくれています。
ボールペンなんて、まじめに使ったことのなかった私が、あれこれ、大切なサインをしたり、きっちりメモをするときに、そのボールペンが支えてくれたのです。
いまは、ただ先輩に、感謝の気持ちを込めてボールペンを贈ります。
着眼点が高いほど、ものの道理が見える。だから、分かれ道でも迷うことはない。
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