地域での熱中症の取り組みについて、3年間の戸別訪問のレビューをメモしていたら、WHOの協力センター(WHO Collaborating Centre)が主催するHPH国際カンファレンスの演題応募を勧めていただき、4月にウィーンに行きました。さらに、市内の熱中症の救急搬送について消防本部のデータから背景要因を調べてメモをしていたら、学会への演題応募を勧めていただきました。目の前にある課題を見えるかたちにすることは簡単ではありませんが、意義がありますね。
構造化された抄録をそれなりに書こうと思ったら、論文を準備するくらいの仕込みが必要です。いや、むしろ順序は逆で、論文を書くつもりで準備をして、その途中経過として、学会発表をするというのがスムーズな手順なのでしょう。
まるで院ゼミのように「あれはやったのか?」「これはやったのか?」の質問の嵐。壇上でマイクを持ちながら「すみません」とは言いませんでしたが、ちゃんとやらなきゃ、と覚悟をしました。アカデミアや経験ある実践家から相応の質疑をいただけるのは、本当にありがたいものです。
いちばんの教訓は、先行研究をきちんと調べようということです。その領域では、何がわかっていて、何が未解決なのか。未解決なテーマのなかで、自分が扱える実現可能性があって、解決することに意義があるテーマは、何なのか。はじまりは、先行研究をきちんと調べることから、ということです。
多くのご指導をいただき、ありがとうございます。
もとねすメモ) 扱える範囲の疑問に、取り組む。たいへんだけど、楽しい。
大げさ過ぎる練習で躊躇をとる
(伊藤丈恭『緊張をとる』)
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