50歳を過ぎたら、自分からアイデンティティを揺るがせた方がいいのではないか

50歳を過ぎたら、自分からアイデンティティを揺るがせた方がいいのではないか

新入職員を前に話をしながら願ったのは、自分の人生を大切に生きて。そして、この組織も大変だけど、いいところですよ、というメッセージでした。

レクチャーのテーマは「ポートフォリオ」で、担当からは、主体的になれるよう働きかけてほしいとのリクエスト。

思い返せば、わたしが学生のころのアイデンティティは、がちがちでした。「何者かになろう」と必死で勉強し、動きまわり、ノンストップ。何か掴みかけたときに、ふと、掴んじゃっていいの?という不安になり、ぱっと手放して、振り出しに。

別の道で再スタートしても、何やら積み上がってきてしまう。立場や役割りではなく、自分の等身大を感覚的に忘れないように、自分の身体性の限界を確認するために、フルマラソンを走ってみた。

そんなことをしているうちに、いまは、「50歳を過ぎたら、自分からアイデンティティを揺るがせた方がいいのではないか」と考えています。なぜなら、仕事を大切にしながらも、自分の未知のポテンシャルに出会うために。なにより、その方が、面白そうだから。

アイデンティティを揺るがすために、自分を握りしめないこと。日々の違和感は、大切な刺激として受け止めて。

ファシリテーションにしてもインタープリテーションにしても、結局はdepends on (状況による) だと思うんですよ。

かかわり方のまなび方: ワークショップとファシリテーションの現場から (ちくま文庫), 西村 佳哲 ()

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