囲碁や将棋のプロ棋士を負かしたり、リアルタイムでタクシーの乗車予測をしたり、ディープラーニングの成果が目に見える時代になりました。これらAIの技術が、私たちの生活に革命的な変化を起こすことは明白です。でも、AI(人工知能)とはいったい何なのか。私は全くわかっていませんでした。
毎年恒例の未来教育の全国大会では、日本アイ・ビー・エムの吉崎敏文さん(ワトソン事業部担当の執行役員)に、特別ゲストとして登壇いただくきました。業界のなかでも、講演を拝聴する機会がなかなかないと言われるトップリーダーに、AIを知る絶好の機会をいただきました。
人間が行っていることのある部分については、AIは最速で正しい行動ができるようです。また、現在の技術の見込みとしては、AI自身が自我を持つことはないようです。
1. THINK という行為の一つは、問うquestioning というプロセス
全国大会の事務局として、講演の打ち合わせには、私も同席させていただきました。日本アイ・ビー・エムの箱崎本社は、私のランニングコースでもあり、実はご近所なのです。
さて、IBMには「THINK(考えよ)」という文化があります。メインエントランスにも、このフレーズは大きく掲げられてあります。実際の打ち合わせでも、曖昧な質問には「ちゃんと考えよ」と跳ね返されます。つねに因果を外すことなくハイスピードで思考しながらの応答が求められるミーティングには、たいへん刺激されました。
たいへん緊張しましたが、異なる環境での経験は、短時間でも自分を変えていく貴重なチャンスですね。
2. ビジネスで、AIにできること
AIのビジネスでの活用は「照会応答」「探索・発見」「意思決定支援」の3点に集約されるようです。これらは、すでに主だった業界で試行されており、成果もでているようです。膨大なデータから、人間では気づかなかった因果をAIが提示してくれますから、推論の強力なサポートにもなります。
たとえば、AIは文脈contextも読み取れるそうです。SNSやブログに投稿した自分のコメントから、その人の性格や嗜好まで分かってしまうそうです。自分のことを自分以上に正確に理解してくれる頼れる存在になるかも知れません。
3. ありがとうとAIに言える関係を
IBMでは、AIを「Artificial Intelligence(人工知能)」ではなく、「Augmented Intelligence (拡張知能)」と定義しています。私はこの解釈に賛成です。なぜなら、この5年くらいのうちに、私たちの生活や仕事にAIが浸透してくるスタイルは「拡張知能」と構えた方が、合点がいくからです。「ありがとう」といいながら、乗りこなすくらいの気持ちでAIと付き合うことが、正解だと思います。
☆ 鈴木敏恵先生、貴重な機会をありがとうございます !!
日本アイ・ビー・エム株式会社執行役員ワトソン事業部長 吉崎敏文氏<意志ある学び 未来教育全国大会2017>特別ゲスト
http://miraikyouiku.jugem.jp/?eid=967
もとねすメモ)IBMの公式サイトも、わかりやすい解説がありますよ。
AI初心者歓迎! 改めて「IBM Watson」の理解が深まるオススメ記事6選
https://www.ibm.com/think/jp-ja/watson/six-articles-for-ai-beginners/
集中って基本的には『対象』がなかったらできひんねん
(伊藤丈恭『緊張をとる』)
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