もっとたくさん使ったらいいのに。
なかなか使えない言葉の一つ。
愛しています。
もとねすメモ)学生時代から、たびたび読み返してしまうのは、フロムの「愛するということ」。新宿の紀伊國屋書店で買ったこの一冊は、いまも私の小さな書棚に。愛するということの実践の一つは、たとえば、「愛しています」と言ってみたり、書いてみたり、メールをしてみること。いくら、フロムを読み返しても「愛しています」を使う機会は、私の場合は極端に少ない。おそらく、これまでの生涯に10回にも満たない。「愛しています」は、使えば使うほどしっくりといかされそうだけど、たまにしか使わないからこそ、価値がある言葉なのかも。
愛は技術だろうか。技術だとしたら、知識と努力が必要だ。それとも、愛は一つの快感であり、それは経験するかどうかは運の問題で、運がよければそこに「落ちる」ようなものだろうか。この小さな本は、愛は技術であるという前者の前提のうえに立っている。しかし、今日の人びとの大半は、後者のほうを信じているにちがいない。
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