私たちがつねに仕事をしながら取り組んでいる課題には、解決すること solution が求められています。
一方で、学習として、用意された課題には解答が求められ、それは、必ずしも解決がされることが条件ではありません。いわば、解決しなくても許される解答と扱われた時点で、その解決は、タスク task であったり、課題 subject 止まりとなるのです。
といった主旨で(たぶん)、鈴木敏恵先生が講演をされていて、私は、行き違いの根源に気がつくことって、重要だなと感じました。
subject として課題がだされたときには、「教える・教わる」関係のはじまりで、この役割で出される成果は、タスクをクリアすることになります。
なんとかせにゃならん現実の課題は、あなたのパーソナリティでも、何でも方法は問わないから、解決してもらわなきゃならん訳です。
となったときに、私たちができることは、現実的な課題を目の前にして、それがいかに喫緊の課題であっても、実践内学習 learning in practice の態度をとることでしょう。
今年の全国大会でも、実践内学習をするヒントに、本当にたくさん出逢えました。ポートフォリオとプロジェクト学習が、正統的周辺参加 Lagitimate Peripheral Participation の実践には、もってこいの手法とも言えるかも知れません。
ご発表、ご参加いただきましたみなさまに感謝申し上げます。
もとねすメモ)まだまだ、行き違いの根源に私が気づいていないことが、ありそう。
成長のためには「自己評価」を抜かして考えることはできません。大切なのは、やりっぱなしにせず、自ら静かな気持ちでふりかえり、その全体を自分で見るという行為そのものです。
(鈴木敏恵『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する: 与えられた学びから意志ある学びへ』)
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