コンセプトスキル

flower for new days
5月になって勤務先の病院移転も無事に終わり、私自身は新たな辞令をいただきました。これまでもよりも、広く深くマネジメントをしながら、引きつづきのチャレンジが求められるポジションです。

20年以上も働きながら、勉強会を立ち上げたり、いろいろな方々と学ばさせていただきながら、社会にはいろいろなコミュニティがあることを知りました。

社会人になったときに見えていた求められるスキルは、たしか「テクニカルスキル」だったと思います。critical に論文を読める・感染制御の基本を知っている・社会構造から薬害を学ぶなど。

30代になって、これらのスキルをコミュニティでいかすには、「コミュニケーションスキル」が重要と感じ出しました。ポートフォリオとプロジェクト学習を学びながら、コーチングの勉強をして、学生やスタッフの育成にも悩みはじめました。

5月になって、新しい環境でデスクに座って、次に見えてきたのは「コンセプトスキル」です。そんなスキルがあるのか調べていませんが、どうも、日々変化する状況から、限りある資源を活用しながら、方向性を間違えずに判断するには、ロジックに仕立てられたコンセプトがコミュニティには必要で、いまの私に求められる役割のようです。

コミュニティにおいては、どのスキルも大切です。そして、求められることも「テクニカル」から「コミュニケーション」へ。さらには、それらをベースにしながら「コンセプト」として、行動をしたり、作り出したりしていきたいです。

もとねすメモ)悩みは尽きず、学びも尽きず。

他にやってくれそうな人がいない中で、『しかたないなぁ、私がやるしかないのか』という立場に立ち至ったときに、人間の能力は向上する。他ならぬ私が、余人を以っては代えがたいものとして召喚されたという事実が人間を覚醒に導くのです。宗教の用語では、これを『召命』(vocation)と言います。

(内田樹『街場のメディア論』)

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