それはもう、紙の本か、電子書籍によるのかというよりも

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マリ・キュリー(Marie Curie) 夫人は放射性物質を素手で扱う事が多かったために、彼女の手はラジウム火傷の痕だらけだった…のくだりを読んだときに、そこまでしてやるのか、とショックを受けました。手にしていたのは、最相葉月さんの「東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」です。

夫人の伝記は小学生のころに読んでいて、火傷のことは知っていたはずです。甚大さを感じ、自分ならそこまでしてできるか?と想像しただけでも、私は成長したのかも知れません。

おそらく、東工大の教養で「いかにテーマを見つけるのか」というような講義がされるのは、研究テーマをいかに選ぶのかということが生涯をかけての一大事であるからでしょう。

先人たちのストーリーから原動力をそれぞれに感じ受ける。悩んだり、どうにかしたいという願いが強いほど、受け取ったメッセージへの反応の感度が高くなるのでしょう。

そして、それはもう、紙の本か、電子書籍によるのかというよりも、何によって私たちが反応するのか、ということなのでしょう。

もとねすメモ)テーマ選びはこうすればいいよ、と本書では簡潔に教えてくれません。それでも、テーマが決まるには大きく分けて、以下の4つのパターンがあることを明らかにしてくれたことは、ありがたいものです。

①小さい頃からビジョンがあった

②やりたいことが分からないままとりあえず入ってみて、じわじわテーマに近づいていく

③セレンディピティ

④人とは違う考え方をする

この世界がどうあってほしいか、という明確なイメージが自分にあるかどうかが大切なのかなと思います

(最相葉月『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』)

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