数あるマネジメントの手法のうち、「単純な原理」ほど続けられるという結論に行き着きそうです。たとえば、GTDのインボックス(やるべきことを、いったんすべて入れておく1箇所の箱)は、デスクの上の引き出しや、Evernoteのノートブック、チームで共有できる大きなダンボール箱がいい、など多くの実践が紹介されています。方法の最適化も大切ですが、行き着く先の「単純な原理」は何か、メモしてみました。
1.やることは1個所にいれて、レビューする
頭のそとに「やるべきこと」がすべてが書き出してあること、それを維持するためのレビュー。この二つがあればそれは GTD(Get Things Done) です。よって、ツールは何でもよく、ワークフローとして、すべての案件を入れるインボックスを作り、仕分けしてレビューするというサイクルを作ることが、すべての生産の源だと、言えそうです。
参考:はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
2.マネジメントとは、断片的で反応的なもの
時間管理、優先順位、人生の目標やコーチングなど、あらゆるマネジメントの手法をすべて身につけても、マネジメントに関する問題は発生します。つまり、手法の問題でも、あなたの能力の問題でもない。ならば、マネジメントとは「本来、断片的で反応的な(起こった出来事に対応する)ものである(The reality is, management is fragmented and reactive by nature.)」と受け止めてはどうでしょう。「断片的で反応的な」行動をする前に、ほんの数秒でもよいので、準備をし、実戦し、レビューするというサイクルを回すというごく当たり前の原理を実践するのです。
参考:Better Time Management Is Not the Answer.(ハーバード・ビジネス・レビューのブログ, March 15, 2011) *日本語版はこちら
3.やるべきことをやる
こちらも、極めて単純なことです。しかし、鈴木敏恵先生のワークショップを全国でお手伝いさせていただきながら、トップ3に入るメッセージは、この「やるべきことをやる」です。困難を乗り越えていこうとする強い気性であり、気概です。
参考:プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく
気づき)ゴールが達成するならば、原理原則は、何でもよいと思います。そして、あまりにも手法の最適化に時間がかかったり、複雑さに負けてしまいそうならば、いったん「単純な原理」を見出してみると、道が開けるかも知れませんね。
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