ハコヒゲズ?

 学生に偶有性の話をしたあとに、MRさんとの面会(学生にとっては実習)も行った。「臨床の論文そのものをもってくるメーカーが一社もないことに驚いた!」と漏らした学生から、「やはりハコヒゲズって、使えるんですか?」と質問が飛び出した。

 ハコヒゲズ?

 聞いてみると、母集団の分布特性に限らずそのデータ値そのものをわかりやすく表現する手法のようだ。

 よかった。私に、人の話を聞く余裕があって。50%は未知という偶有性の構えの賜物である。

 そして、私は、先週間違えて購入したヒラリーハーンのヴァイオリンを思い出した。 本当は、三菱地所のジャーナルで、ギタリストの村治佳織さんが毎朝聴いているというハーンのCDを購入するつもりが、間違えて別のジャケット「シベリウス&シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲」を買ってしまったのだ。朝の目覚めとはほど遠く、ヒッチコック映画のいちばん怖いシーンで使ってほしい曲ばかり。諦めずに最後まで聴いて、気がついた。ヴァイオリンの本気。

 負を知って、生を知る。今年の春樹も1Q84である。

 そして、私は「ヒコヒゲズ」も受け入れた。

・箱ひげ図(箱髭図、はこひげず、box plot)とは、ばらつき のデータをわかりやすく表現するための統計学的グラフ。

・特に品質管理で盛んに用いられる。

・一般的なジョン・テューキーの方式では、重要な5種の要約統計量 である、最小値、第1四分位点 、中央値 、第3四分位点と最大値を表現する。

 つまり、母集団 の特性によるさまざまな確率分布 のような仮定に関係なく、データの分布を表現することができる!箱の各部分の間隔から分散 や歪度 の程度、また外れ値 (これは後述のように箱ひげ図の方式により異なる)を知ることもできる。

具体例 (wikipediaより)

+—–+-+

* o |——-| + | |—|

+—–+-+

number line

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

このデータセットから次のことがわかる:

最小値(min) = 5。

第1四分位点(Q1) = 7。

中央値(第2四分位点、Med) = 8.5。

第3四分位点(Q3) = 9。

最大値(max) = 10。

平均値 = 8。

IQR(interquartile range) = Q3 - Q1 = 2

3.5という値は”軽度の”外れ値、つまりQ1よりも 1.5×IQR から 3×IQR だけ下にある。

0.5という値は”極端な”外れ値、つまりQ1よりも 3×IQR 以上下にある。

外れ値以外の最小値は5。

データは左に歪んでいる(負の歪度)。

気づき)

・ふむ。実習でもしないと、実用性のほどはわからない。

・生データがこのように表現できることは、感動

・まだまだ知らないことがある。

これから)医療安全委員会

目覚めには、こちらのヒラリーハーン「バッハ:ヴァイオリン協奏曲集」を

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