がん日記―一九九三-二〇〇一年

がん日記 一九九三―二〇〇一年

がん日記 一九九三―二〇〇一年

 更級日記から、二十歳の原点まで、いくつの日記を読んできただろう。日記は、確かに他人に読ませるために書かれた文書ではない。それを読んでも、書き手のことがわからないことは当然だ。

 だから、ひとりしずかに日記は読ませていただく。

1993年1月 3日 入院(調布・飯野病院)

ではじまり、

2001年2月19日 診断書

で終わる。

 日付と事柄だけがつづく、日記。

 がんの告知をされてから、「とにかく青天の霹靂で、葬儀から帰ると二人でいろいろ話し合った」。精一杯生きたいという作業がはじまり、3年目にはがんとどう生きるか、という姿勢になったという。金子美鈴さんの詩がいくつも書き写され、書棚には近藤誠氏の「乳がん治療あなたの選択」1冊。なかでも患者団体「イデアフォー」んも役割は大きかったようだ・・・と、想像する。

 ひとりしずかに日記は読む。

*厚生労働省の緩和ケアプログラム、のこり98冊。

*今日で、仕事納め。無事に終わりますように。

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