村上龍は、リビングにも、風呂場にも、トイレにもメモ帳を置いて、アイデアを書き留めているそうです。私も思い出したことやアイデアが降ってきたときには、手書きでノートに書き付けたり、iPhoneに単語だけでも入力しておきます。
一方で、15分くらいのまとまった時間があるなら、読書をしたり、ノートを書いたり、MacBook Airを使いたくなります。自分の個室もデスクもなく、家族と共用のスペースでやりくりをしています。コミュニティを眺めながら、自分の世界に入れる環境は、快適です。このワークスペースをさらに有効活用するのに、ミニ書斎というのもいいかも知れませんね。
自宅には、かならずミニ書斎のスペースが必要だと思います。独立した部屋がなくても、部屋の一角に自分の居場所を作ることは、可能です。私は自宅に3箇所くらいミニ書斎を作ろうかな、と思っています。
自宅には、かならずミニ書斎のスペースが必要だと思います。なぜなら、自宅という環境には、個人のプライベートと家族のコミュニティへの参加の両方が求められるためです。プライベートの住処を確保するために、ミニ書斎が必要なのです。
独立した部屋がなくても、部屋の一角に自分の居場所を作ることは、可能です。家は家族のものであると前提した上で、ミニ書斎とは、「寝室・リビング・廊下・階段などの一角に設けられた、広さ3畳以下の、世帯主の男性専用スペース。男性はここで一人だけの自由な時間を過ごすことができる」と本書で定義されています。人が一人だけ居られるスペースがあれば、書斎にできる可能性があります。
私は、自宅に3箇所のミニ書斎を作ろうと思います。ダイニングテーブルの一角、ソファの端、子どもを寝かせた後のベッドサイドなど、ほんの小さなスペースを、すでにワークスペースにしています。ここを、ミニ書斎にできれば、もっと創造的で寛げる時間が過ごせるかも知れません。
気づき)本書では、den という便利な言葉も紹介されています。『英語には、「den」という便利な言葉があります。直訳すれば「巣」「獣の住処」ですが、そこから派生して「隠れ家」「秘密の遊び場」「奥まった部屋」「寛げる書斎」などの意味があります。私流に言い換えれば、「秘密基地」にもなります。日本語の「書斎」を英語に翻訳すれば、一般的には「study」や「library」になるのですが、そこに「den」のニュアンスを加えると、まさに私が考えるところの「書斎」になります。』
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