まだ学生だったころ、大学病院で「確率的に偶然とは考えにくく、意味があると考えられることを述べなさい」と指導を受けて、すごいことを言うな、とせいいっぱいな思いをしていました。偶然の現象に対して数学的なモデルを与えて、次のことを予測していく。ああ、そうやって科学をするのか…って、姿勢だけはいただいた気がする。臨床研究として、できていないけど。
講義の単元としての数学を机で勉強しているときには、数式に微かなリズムなんて聴こえなかった。
でも、こうしていまも白衣を着て、私はやっている。
それは、この患者さんやスタッフたちとの日々から、いまは微かなリズムを聴くことができるから。
気づき)
耳を澄ませば、ほら。
それもきっと、科学を語ってくれる先輩たちのおかげ。たとえば、こんな3冊。
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福岡 伸一「生物と無生物のあいだ」
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結城浩「数学ガール」
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