「生きなおす」ことへの医療従事者がアプローチするために知っておきたいメモ

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 1981年に米国で初めてエイズの報告がされてから30年、1997年の薬害エイズ和解から15年が経過しました。一方で、HIV感染症は、避けて通るのが常識となりつつあり、エイズ拠点病院を指定せざるを得ない経過で、ここまできました。エイズ治療を長期的に地域の病院で診ていけるのか、学ぶことは多いのです。

 「人はその人自身が人生における完全なプレイヤーであり、他人のことは決して理解できない」と、コミュニケーションにおけるコーチングの関係では前提されています。しかし、メディカルスタッフとして医療に関わるというこは、患者さんや家族の人生に「介入をする」ということです。相手が理解できなければ、苦しい。なぜそのような行動をとるのか?、理解ができれば、対応の方法も検討ができはずです。

 日本エイズ学会には、一般演題「薬害」のテーマセッションがありました。大阪薬害エイズ訴訟の患者さんを対象にした聞き取り調査が行われており、「生きなおす」ことにアプローチしてきました。

『「生きなおす」ことへの医療従事者がアプローチするために知っておきたいメモ』
 ・血友病患者は、薬害エイズにより、対人関係の再編の必要性を生んだ
 ・人生で重要な人と対峙するときに、「生きること」が語られる
 ・表現(語る)→外在化(他人が理解してくれる)→再内在化(Empowermentの増加)
 ・変化や予後ではなく、病に向きあうことで、よく生きるプロセスを歩む
 ・病の「普通」化→身体評価による自己評価→数値による自己評価

気づき)ナラティブなアプローチにどっぷり。現場で活かすには、自分の言葉にしてから。

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