厚生労働省の教育教材「薬害って何だろう?」を読みなおしてみた

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 厚生労働省が作成した中学3年生向けの教材「薬害って何だろう?」を授業で使用した中学校は19%にとどまっているとの報道から、あらためてこの教材を見なおしてみました。

 薬学生さんや新人薬剤師に、私が薬害についてお話をするときに、いつもつまずくのは「薬害」と「副作用」の違い。中学生にもわかりやすく、「薬害は人的災害であり、避けられる」と伝えるべきだと思います。そもそも薬害の定義が、この教材には、書いていない。

 私が紹介している「薬害」と「副作用」の定義は、こちら。

・薬害とは、有害に関する情報が軽視・無視(遮断・隠蔽・歪曲)されて医薬品が使用された結果、社会的に引き起こされる健康被害。(片平 洌彦「構造薬害」より)

・副作用とは、疾病の予防・診断・治療のため、もしくは生理的機能を変える目的で、薬物を投与したとき、発現する有害かつ予期しない反応(WHO technical report 498, 1972)

参考: 厚生労働省医薬食品局総務課 医薬品副作用被害対策室「薬害って何だろう?」
  : 薬事日報「【厚労省】薬害教育教材の活用、「授業で使用」2割以下」

気づき)という視点もあり、ということで


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