(ゴールは輝いて、導いてくれるから・・・)
病棟で受け持った患者さんについて、薬学生症例カンファレンスがすべて終わりました。
3症例とプロジェクト学習としてのゴールは、以下です。
<症例> | <学生が作ったゴール> |
95歳男性の水疱性類天疱瘡 | 薬学生に類天疱瘡の症例報告の作り方について提案します |
60歳肺腺がんにgefitinib | 薬学実習生5年生が初めてイレッサを学ぶときの3つのポイントを提案します |
透析アミロイドーシスによる慢性疼痛 | 薬学5年生が透析アミロイドーシスの症例を見るためのポイントを提案します |
患者さんを軸にして、薬物療法の意義や医薬品の使い方、患者さんとの会話、情報収集と評価・・・。薬学生は、これまで大学で学んできたこととと、実際の病院での治療との違いを身体で受け止めているはずです。
・自分は、何に気がついたのか。何がわかったのか。
・他者(=次の薬学生や実習同期の仲間)に、どうやって伝えるのか。
さて、目標設定のポイントについて、テキストを引用しておきます。
目標設定のポイント
□具体的で焦点が絞れていること
□ターゲットがはっきりしていること
□誰が読んでも同じシーンが浮かぶ表現であること
□現実に可能で実際にできること
(「プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく」鈴木 敏恵、P.85)
ゴールの設定は、非常に大切なので、もう一度学生と話をしてみようと思います。
気づき)
・患者さんとコアカリキュラムが連動しはじめる
・最後の成果物のイメージを私も持っておく
・きっとできる
ポートフォリオとプロジェクト学習&薬学生
薬学生の実務実習のリアルタイムブログです
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コメント
プロジェクト学習のゴールは他者に役立つ知のアウトカムです。その他者は、自分と同様の条件にある人です。その人は、「どうしたらいいのか、」を知りたい、求めている人なのです。その人に役立つためには、「こうしたらいいよ」という方法を提案してあげることが有効で、役に立つことになります。だから上の学生たちに「あなたは、どんな方法を提案してくれるの」とといます。自分でもセルフコーチングしてゴールの表現の(文章の最後の表現)工夫して見てください。「私は、このことに対し、何の方法を提案出来るのか?」と。実習を経験した薬学生がこれから経験する薬学生に提案して、役に立ちましょう!鈴木敏恵