生きる上で意味を持つのは,他人との出会いだけだ。
そして移動しなければ出会いはない。
移動がすべてを生み出すのだ。
『歌うクジラ』村上 龍
「プロジェクト学習」県立保健福祉大でのファシリテーター2日間が終了しました。先生方、参加者のみなさん、そしてご準備いただいたみなさまに感謝申し上げます。
研修会の運用、学習の導入方法、効果的なコーチングなど、数えきれない学びがありました。身に付けて自分の行動が変えられるように、「チームにどんな質問を投げかければ、目標が達成できるプロジェクトになるのか?」について3つ、書きだします。
1.すべてが見られているから、講師・ファシリテーターの姿勢が問われる
「本当にその提案で、目標は達成できますか?」「目標は約束ですよ」「花やハートのマークは、必要ですか?」「読めばわかるようになっていますか?」。すべてのチームが、研修会終了後にポスターの作成し直しをはじめました。講師・ファシリテーターの「ねばり」に対して、参加者も応えました。
2.場面を問えば、答えは返ってくるのだから
「どういう場面ですか?」「そのときに何ていうの?」「わたしにこの部分を説明してみて」。読んだだけではわからない再構築も、会話では説明ができる。具体的な場面を問えば、ちゃんと返事が返ってくるのは、暗黙知をもっている証拠。
3.選択することよりも、捨てることが難しい
「この絵は必要?」「これは感想?事実?」「どうしてそういえるの?」「根拠はありますか?」。情報のコピー&ペーストは、簡単。どんどん情報は膨れてしまう。現状、課題の明確化、提案を限られた紙面、限られた時間で表現するには、重点に集中。選択することよりも、捨てることが難しい。
大学まで向かう途中、タクシーの中で、村上龍の「歌うクジラ」の話題になりました。生きる上で意味を持つのは,他人との出会いだけ。他人が在るから、自己が在る。生きている意味を実感できるのは、他人という大きなインパクトメッセージのおかげ。
気づき)
・真剣さ、誠実さ、正直さ
・テキストにも「コーチング」タグと「説明ポイント」タグをつけよう
・さて、つぎは土曜日の準備
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/21
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