(iStockphoto)
今は二一世紀初頭。つまり、本書の言葉は、主に人でないモノに読まれるはずだ。いわゆるオートマトンや無感覚な群衆――個人としての行動をしなくなった人々の集合体である。言葉は、どこか遠く、世界のいずこともしれない場所に置かれた産業用クラウドコンピューティング設備で細かく切りきざまれ、粉々の検索エンジンキーワードとされる。キーワードは何百万回もコピーされ、どこかの誰かが、私が語ったことの断片にたまたま着目したとき、その人に広告を送りつけるアルゴリズムで利用される。ざっとしか読まない群衆によってスキャンされ、組み換えられ、不正確な形でウィキに使われ、そして、自動的にアグリゲーションされてワイヤレスのテキストメッセージストリームとなる。
(“YOU ARE NOT A GADGET A manifesto” by Jaron Lanier, 2010.)
夢は、カレンダーに書かない。
言葉が、あなたに届くように。
ログ=log。
1.カレンダーに書かれた夢は、リミッター
カレンダーの機能は、ひとことでいうと「時間付きタスク」。大きな夢は、小さく分解して、カレンダーに書き込んでもよいのですが、かなり苦しい生活です。思い通りにいかないことも多いから。時間制限をして、現実的な夢か?見切りをつけるリミッターとしてなら、カレンダーに書くことは有効です。
2.夢とタスクの役割
昨日の記事「3 competencies for genius」で、天才=logic+idea+artと書きました。カレンダーは、時間付きタスクですから、いわばロジカルにこなすものです(=logic)。また、夢は努力と偶然のなかで揺らぎながら、なりたい、やってみよう(=idea)という肖像のようなものです。
3.夢とタスクのあいだにあるもの
夢をかなえる系の手帳やカレンダーは、いつでも盛況です。大きな夢を小さなブロックにして、タスクとしてカレンダーに落とし込むことは、効果的。しかし、私自身は、結局このことは長続きしませんでした。それは、心の気づきの波が、ログできなかったからです。気分やカラー、気づきのログ(=art)が、タスクと夢をつなぐのだろう、と思っています。
ですから、私はこうして、自分のライフログを書き留めているのかも知れません。
気づき)
・タスクだけでも、夢だけでも…気持ちから離れないで沿う
・iPhoneやiPadのカレンダーは、”Week Cal” が便利です
・私に大きな悩みをくれた1冊
- 作者: ジャロンラニアー,井口耕二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/12/16
- メディア: 単行本
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