厚めのパンでサンドイッチ

食パンをほぼ一斤のまま買う機会が増えました。どういう訳か、その都度、食べたい厚さに切って食べるのが本当に美味しいのです。

だいたいの4枚切り、だいたいの5枚切りで、自分が食べたい気持ちで切って食べてしまえばよくて、シンプル。

残念なことに、わたしは8枚切りはできません。包丁を研いで、チャレンジしてみましたが、8枚を切れるほどに上達はしていません。

よって、お弁当にもっていくサンドイッチは、むしろ、5枚切りくらいで、ざっくり切って、レタスをたっぷり挟んで、サラダパンかと思うような仕上がりになります。シベリアにも負けないくらいの迫力です。

こぼさずに食べるのも、なかなか大変ですが、これでよいのです。

「もう、絶対にあんなことはしないから」亮くんは前にもそう言った。あのときの人工的な葡萄の香りが蘇る。まがいもの。愛とよく似ているけれど、愛ではない。亮くんは自分の空洞を満たしてくれる誰かを欲しているだけだ。わたしも似たようなもので、それが今夜露わになった。

流浪の月、凪良ゆう

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