「いちいちそんなことを考えているの?」といわれそうですが、シンプルを意識しています。シンプルは、本質的でよく伝わり、イメージしやすく、応用が効くからです。
シンプルさについては、「物」との関わりにもつながります。学生時代、祖母の2階の畳部屋で1人暮らしていた私は、友人たちが「どうして、何もない?」とあっけにとられるほど、物がない生活をしていました。ノートパソコンとステレオ、小さな本棚1つ。これだけでした。お陰で、部屋は広々とし、とくに目の前を流れる小名木川を見ながらの昼寝は、本当に贅沢な時間でした。
その後も何回かの引っ越しをするうちに、物はないほどよい、という考えはより一層確固たる信念となり、それをフォローしてくれるメッセージに出会うと、やはり、とうなずいています。
今は家族暮らしなので、すべてにおいてそれを徹底することなどできないのですが、シンプルに過ごしたい、という姿勢だけは貫いていよう、と思います。シンプルに生きる3冊を、といわれたら。。。
最近、本屋をパトロールしていたら見つけた1冊、「シンプルに生きる」。36のルールはそれだけでシンプルではない、といわれそうですが、1つでも実施したら、大きな成果になることは間違いありません。
01 嫌なことは引き受けない
02 ものを処分したり他人にあげたりすることに罪悪感を持たない
03 洗面所に香水サンプルのコレクションを置かない
04 自分の家が火事になったと想定し、まず何を買うべきかリストを作る
05 その場合買わなくてもすむものもリストアップする
06 好きだけれど一度も使用した事のない物は、写真を撮って、処分する
07 自分の経験を自分の欲求に照らし合わせた上で、迷いが出るものは捨てる
08 一年間一度も使わなかったものは、すべて捨てる
09 「大事なもの以外なにもいらない」をおまじないにする
10 「少なく」が「多く」をもたらすことを現実に実感してみる
11 欲求と必要の違いを区別できるようにする
12 自分にとって必需品と思う物を買わずどれだけ持ちこたえられるかを試す
13 可能な限り物質的なものを排除する
14 場所を移動させただけで「片付けた」と思わない
15 シンプルにすることは「愛するものを排除するのではなく、幸せのために役にも立たず、貢献もしないものを排除するのだ」と自分に言い聞かせる
16 取替えのきかないものはないということを肝に銘じる
17 とっておくものの数を決める(スプーン、シーツ、靴などなど)
18 それぞれのものの置き場所を決める
19 空き箱、袋、空き瓶などを溜め込まない
20 家事作業を行うときの服は二揃い以上もたない
21 書類、文房具、領収書等、行き場のない物を整理する戸棚を1つ用意する
22 ひとつひとつのものを、必要かどうかチェックする
23 常に「どうしてこれをとっておくのか?」と自問自答してみる
24 泥棒が入っても、とっていくものがないくらいにしておく
25 過去の買い物の失敗に捕われない。それを捨てる事で過ちを償えばいい
26 自分の所有物を試しにすべてリストアップしてみる
27 すでに排除したもの、捨てて後悔しているものもリストアップしてみる
28 思い出の品であっても、自分をイラつかせる物から自分自身を解放する
29 良い物をより良い物と交換することを躊躇しない。満足感が得られる
30 二流の選択を受け入れない
31 手元にお金があるときのみ買う
32 住まいが生き生きしている状態の中に変化は訪れる
33 品質の良さを長年示してきた伝統的なものを信用する
34 これ以上段取りできないところまで段取りする。他はすべてカット。
35 関わっているさまざまな活動の数を減らす
36 新規に購入するものは、かさ、重さ、大きさにおいて小さいものにする
37 余計な装飾品は捨てる
佐藤可士和さんをはじめ、デザインを仕事としている方々からの学びも多いです。こちらは、佐野 研二郎さんの「今日から始める思考のダイエット」から、
コミュニケーションのムダを削ぎ落として質を上げるには僕は、
1 シンプル
2 クリア
3 ボールド
というキーワードを掲げています。単純(シンプル)で、明快(クリア)で、太い(ボールド)柱のあるコミュニケーションという意味です。
ボールドという点が、とくにいいですね。自分はどこを力点としているのか、示さないとメッセージとして伝わらず、行動変容になりません。
最後に、津田晴美さんの1冊「小さな生活」より。国語の教科書以上に、言葉の選択について考えさせられたのは、プレーンとシンプルの違いの模索。
シンプルっていうと、積極的に「私はこれがいいんです」って追求型の感じで、プレーンっていうと慎ましやかに「私はこれでいいんです」って禁欲的な感じ。
思い出と希望と不安と矛盾と未練さと能力がいっぱいつまっているひとりの自分が、人と、物と、部屋と、仕事と、社会と、いろんなことに出会いながらすべてに向き合って、ときには人の意見も聞くけれどしまいにはひとりで解決しなきゃならない。
この『しまいにはひとりで』というのが人の生き方をなぜか素敵にしていく。
気づき)
・「足るを知る」ですな
・シンプルを軸にする
・それだけ人は複雑になりやすい、ゆうこうとじゃ
これから)
労働安全衛生委員会と面談、看護学校の薬理、星薬科大学の学生まとめ、明日から日本病院薬剤師会関東ブロック@有明です。
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