薬剤師のためのウェブリテラシー4)自分用のPC

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 思い出の写真や音楽、研究データも、クラウドなネット側にすべて無料で保管できる時代になった。あとはそこにアクセスできる端末が手元にあれば、補助脳としては申し分ない。いまや5万円くらいで、1kgの100GBノートが、買えてしまう。水濡れも落下もセキュリティもグレードアップは、予算次第。肝心なことは、「自分用(private use)の1台」をもっているかだろう。

 映画の感想も、電車のなかで気がついたことも、会議中に思いついたことも。いったん自分用の1台に、あずけておく。できるときにやってしまう。やりたい、という気持ちがあるうちに、やっておく。「後で」は覚えておくことと、気力もふくめてやり直すことが手間。

 その瞬間に、1と0の2進数ですべて保管しておく。

『人類は音読を忘れて黙読するようになってから、脳のなかに「無意識を発生させてしまったのではないか』(松岡正剛、『多読術』)。

 人類はわずかの間に文字を読むことで、感動ができるようになった。2進数の1と0の無味な数値が、テキストとなって文字になり、音源となって音楽になり、ドットとなって映像になったとき、また私たちは感動をする。永久的に。

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