ちょうど1ヶ月前の3月27日に米国マッキンゼーが2100年予想を発表した。
人口の都市化urbanizationが進んで、世界人口の80%が都市に住み、中国、インドや日本は米国のような人種の『るつぼ』になるらしい。
そして、いまある7,000の言語が200に減って、英語が国際共用語になる。
英国のケンブリッジ大学は入学試験にフランス語や中国語などの第二外国語の必須がなくなったそうだ。驚くことに、英国で第二外国語をなくしたのはケンブリッジが最後らしい。
一方、外山滋比古は『日本語の作法』で慈しむ日本語の世界を語ってくれる
「ある程度、文化の成熟した社会ではことばが大切にされる。日本は”言霊(ことだま)のさきわう国”を誇ることができ、他に比を見ないほどに発達した敬語法があって、上品、ていねいな表現が広く行われる、ことばの先進国であった。」
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そして昨年末の『日本語が亡びるとき』を再読し、また落ち着かなくなる。
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そもそも紀元前20万年前にはホモサピエンスがアフリカで暮らしていた。もちろん言葉のない世界だ。そして、紀元前5万年前に言葉を使いながら、世界中に飛び立った。この15万年間はどうしていたのか。フランスの文化人類学者・クロード・レヴィ=ストロースが著書 『野生の思考』(1962年)でいう「ブリコラージュBricolage」は「あるもので何とかする」世界で言葉はふつふつと誕生を待っていた。
2100年には、自動翻訳の技術はほぼ完成されていて、海外文献を紹介する意義はなくなっているかも知れない。
私はその文化とともにいきてきた多くの言語にそのままふれたい。言語が淘汰されても、どの言語とも楽しくつきあいたい。長い年月というには長すぎる、やっと生まれた言葉たち。
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