コンピテンシートレーニング 薬学生実務実習(12)

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(左に通常状態、右に非常状態、その下に対応するのに必要な能力や先見性を書きだす)

 インフルエンザやノロウイルス。感染症が流行する季節になりました。当院でも、マスク着用や流水手洗い、うがいの徹底、面会制限や休日勤務体制の強化など、いくつもの対策が行われています。

 薬学生も病室への入室も心配で、冬場に行われる3期の実務実習は、ハンディかな、、、と思っています。

そこで、鈴木敏恵先生から、1つアドバイスをいただきました。

「むしろ臨時の体制は、学生にとってはチャンス!」と。

臨時体制のときの薬剤師は、通常の状態とどう行動が違うのか?

 ここでのワークは、以下のようにご提案をいただきました。

感染症が流行する時期における病院薬剤師が習得しておくべきこと

1)具体的に書きだす → 通常状態

2)具体的に書き出す → 臨時状態

3)1)から2)に対応するのに求められる能力や先見性は何か?

 通常の状態から、臨時の状態への変化を具体的に書き出しましょう。そして、臨時の状態に変化させるために、求められる能力や先見性は何か?、学生自身が発見する。

 たとえば、1)通常は、マスクをしないけれども、2)病棟に行くときは必ずマスクを着用する。まず、この変化に気がつけるかどうか。そして、マスク着用について求められる能力に気づく。つまり、「なぜマスクを常時着用するのか、説明ができる」「WHOの咳エチケットを知っている」「正しくマスクが着用する方法を知っている」などの能力が求められるでしょう。

 また、休日体制に薬剤師の勤務人数を増やすことに気がついたならば、そこには「いつ感染症が流行するのか、予測ができる」「予測ができるには、感染対策委員会や臨床検査室とのふだんからの連携ができている」「薬剤師の職員にも、ふだんから1~3月は臨時の体制にしますよ、と、覚悟を持ってもらう」などマネジメントの能力や先見性が見出されるかも知れません。

 当直や携帯待機をしている薬剤師に、夜間にどんなコールがあったのか?、それに対応するには、どんな能力が必要なのか、インタビューすることも有効ですね。

 この現場での変化に気がつくことは、本当にいいトレーニングです。むやみに筋肉トレーニングをするのではなく、何のために、何をしているのか。意識化することが、できれば、「自ら獲得した知識を現実に活かせる能力(=コンピテンシー)」をすることができるのです。

 残り20席くらいです!。 はじめての方も、どうぞ、ご参加ください。

一人ひとりの薬学生・薬剤師に課題解決力が身につくポートフォリオの基本と手順

~患者さんがシアワセになるためのデザイン~

日 時:2012年2月7日(火)18:00~20:00 (受付17:45より)

会 場:明治大学 紫紺館(JR御茶ノ水駅から徒歩5分)

講 師:鈴木敏恵(千葉大学教育学部特命教授 内閣府/中央防災会議専門委員)

参 加:45名(要 事前申し込み)申し込み順

費 用:5,500円(学生4,500円)テキスト込み

申し込み:こちらから http://kokucheese.com/event/index/26293

気づき)

 ・「コンピテンシートレーニング」勝手に名付けてしまいましたが

 ・このワークは、スタッフも、わたしもやってみよう!

 ・3期の学生は、非常時も学べておいしいぞ(でも感染症の暴露注意)

 ポートフォリオとプロジェクト学習&薬学生

 薬学生の実務実習のリアルタイムブログです

 → 鈴木敏恵の未来教育プロジェクト/ブログ 

   http://miraikyouiku.jugem.jp/ 

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