- 作者: 薬害肝炎全国原告団出版委員会
- 出版社/メーカー: 桐書房
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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先輩より献本いただきました。ありがとうございます。
「止血剤を投与します」「この止血剤は、人の血清を使用しているため、もしかすると肝炎になるかも知れません」「お産のときの輸血が原因かな」「カルテはないが、分娩台帳にフィブリノゲン投与の記載がある」「このままでは死にますよ」「緊急に入院が必要です」「慢性肝炎です。肝臓は沈黙の臓器だから、次に症状がでればおしまいです」「あなたの体は壊れた壷のようなものですから、安静にしてください」「子どもに会いたい」「夫にすまない」「両方の親に申し訳ない」・・・
薬害肝炎で何がおこったのか?
2008年の福田首相会見や、原告・支援者らの座り込みは、メディアでは一瞬の出来事だ。
人生を奪われ、家族を奪われた原告たちが、勝利感と敗北感の日々を生きる姿。
この1冊にこめられているのは、原告たちの高遠な「胸の内」だ。
「C型肝炎感染被害者救済法」前文には、こうある。
政府は、感染被害者の方々に甚大な被害が生じ、その被害の拡大を防止し得なかったことについての責任を認め、感染被害者及びその遺族の方々に心からおわびすべきである。さらに、今回の事件の反省を踏まえ、命の尊さを再認識し、医薬品による健康被害の再発防止に最善かつ最大の努力をしなければならない。
政府が責任を認め、謝罪すべきであると明記されたこの前文を、新政権はどう対応していくのか?
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