余裕をもってすごしたい、夏外れの9月。
朝顔に つるべとられて もらい水
加賀千代
まだまだ、学ぶところがあり。きっと天才たちは、読み返すことなく頭に入り、10年間の実践を積んでいるんだろうな。EBMの勉強会、「害の論文を読む」第3回最終回。
10年前に発表されたJAMAのユーザーズガイドを手に。
- 作者: 開原成允,浅井泰博
- 出版社/メーカー: 中山書店
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
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気づきメモ1)「オッズ比は、controlを1としたときに、caseは、何倍か?」
チュートリアルの方がこう説明したときに、ああ、これはわかりやすい説明だ、と合点した。平素な日本語で説明できることはすごい。テキストから、自分を通さないとこうは説明できない。
気づきメモ2)前向き研究ならリスク比:RR、症例対照研究ならオッズ比:OR
これも基礎的なことなのに、すっかり忘れていた!。というよりも気にせずにいた。2×2のマトリックスの計算方法は、研究デザインで変わる。
・前向き研究(RCT、コホートなど)
最初に暴露群総数(a+b)と非暴露群総数(c+d)を前向きに走らせて、発生した頻度a/(a+b)とc/(c+d)の比をとる。
つまり、[a/(a+b)]/[c/(c+d)]。これがRR。
・後ろ向き研究(症例対照研究など)
研究者が症例群と対照群の人数を選び、この取り方によって害の発生した人としなかった人の比率も変わるのでRRを使うことはできない。よって、暴露群における発生頻度a/bと非暴露群における発生頻度c/dとの比をとる。
つまり、(a/b)/(c/d)。これがORオッズ比。
気づきメモ3)RCTより証明力が弱い
だから、「有害因子への暴露によって、リスクがかなり大きくなることが示されなければ、真の有害因子であると考えることはできない」
だいたい3~4倍は必要か。
* 比と差の簡単な例
・この比はいっしょだね。
4/ 10÷2/ 10
4/100÷2/100
・でも、この差はちがうね。
4/ 10-2/ 10
4/100-2/100
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