徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

 何を頼りにして、このウェブ社会を生きるのか?ということをふと、寝ころんで、考える。「老人が、若い人より智においてまさっていることは、若い人が、その容姿において老人にまさっているのと同じ」。徒然草が、よぎる。

「徒然草(第172段)若き時は、血気内に余り」

 若き時は、血気内に余り、心物に動きて*、情欲多し。身を危めて、砕け易き事、珠を走らしむるに似たり*。美麗を好みて宝を費し、これを捨てて苔の袂に窶れ*、勇める心盛りにして、物と争ひ、心に恥ぢ羨み、好む所日々に定まらず、色に耽り、情にめで、行ひを潔くして*、百年の身を誤り、命を失へる例願はしくして、身の全く、久しからん事をば思はず*、好ける方に心ひきて、永き世語りともなる*。身を誤つ事は、若き時のしわざなり。

 老いぬる人は、精神衰へ、淡く疎かにして、感じ動く所なし*。心自ら静かなれば、無益のわざを為さず、身を助けて愁なく、人の煩ひなからん事を思ふ。老いて、智の、若きにまされる事、若くして、かたちの、老いたるにまされるが如し*。

 そう。だから、悲喜交々の経験をした高齢な先輩方に話を聞きたくなることがある。

 では、このウェブ社会を予想してた先達たちは、誰か?

 案内をしてくれるのは、西垣先生。

 人間のように思考するもの(AI, artificial intelligence)→IA, intelligence amplifier(思考を増幅・拡張するもの)。メメックス、チューリング・マシーン、NLS、ザナドゥ、AI、ダイナブック、インターネット―キーマンの論文によって1940年代から現代までのコンピュータ設計の「思想」を読み解き、近未来のヒトと機械のあり方を探る。ヒトは「パソコン」に何を夢見たのか?「知」は増幅されうるか。

大切なのは、電脳批判派の直感的な指摘をふまえつつ、来るべき情報化社会のビジョンを探っていくことである

 だから、安心して、この本と立ち位置を確認したい。

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カテゴリー: Diary

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