薬害

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薬害イレッサ訴訟に学ぶ「添付文書の責任」

薬害イレッサ訴訟では、先月の大阪地裁判決では、添付文書の記載を巡る行政指導は「万全とは言い難いが違法とは言えない」として、国への請求を退けました。一方、昨日の東京地裁では、「承認時、安全確保のための指導が不十分だった」と国の責任を認めた判決...
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薬害を覚悟する本21)薬その安全性

薬その安全性 (1976年) (岩波新書) 作者: 砂原茂一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1976/11/22 メディア: 新書 クリック: 2回 この商品を含むブログ (3件) を見る  1976年に発行された古書のような岩波...
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海外CMから学ぶ商品としての医薬品

「海外の製薬会社のCMです。何のCMでしょう?」  薬害のセッションでは、利益相反Conflict of interests に加えて、医療化Medicalizationについて、参加者と意見交換をすることにしています。日本では米国等とは異...
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医療従事者も守るための「利益相反ルール」を

みなさんの医療機関では、利益相反についてのルールをすでに決めていますか?今年は日本医学会からも勧告が整備され、国内でも勧告の提案がさらに進みそうです。米国では1999年のゲルシンガー事件で18歳のゲルシンガー少年が被験者としては的確ではなか...
Pharmacist

製薬会社からの贈答品が空っぽの箱だったら?

利益相反(conflict of interests ; COIs)について、現状を知るのに、この3つの質問が役に立ちそうです。 1.What do physicians receive from industry? 2.How often...
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薬害を覚悟する本20)サリドマイド物語

科学における持続的な改革とは、要するに、新しい知識を獲得し、事実によって過ちを訂正していくことである。ここでは感情的に腹をたてたり、旧来の立場に執着するのではなく、真の対話を通して、つまり相手の話を聞き、自分たちの主張を徹底的に吟味し、しか...
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医薬品評価制度後の薬害

「医薬品評価制度ができた中で起こってしまった薬害ということで、イレッサこそきちんと検証しないと、第二、第三のイレッサを防ぐことは決してできない。」永井弘二事務局長(西日本訴訟原告蛮語談) 「薬害根絶の碑」の前で、手を合わせる。 命の尊さを心...
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薬害を覚悟する本19)ゾフィー21歳―ヒトラーに抗した白いバラ

薬害スモンのときの厚労省班長甲野先生の言葉。「自分にとってあれは、『季布の一諾』だった。スモンという非常に泥臭い、社会的には泥水を被るような中であっぷあっぷしながら自分もやってきた。しかし、やはり今考えてみると、ウイルス学者がウイル ス説を...
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薬害を覚悟する本18)薬害を追う記者たち

「医者が信用取引をやって悪いという法律はないでしょ」  千葉の皮膚科医院の医師のコメント。インサイダー取引は、株価に影響を及ぼす未公開の「重要事実」を知って、株取引を行うことで、懲役6ヶ月以下、罰金50万円以下の刑事罰。結果は、起訴(公判請...
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シンポジウム「医薬品の安全性と製薬企業のマーケティング」のご案内(6月5日開催)

2006年にデービッド・ヒーリー氏の講演を聴いたときは、衝撃でした。製薬会社のマーケットで、病気が作られる世界になっていることを実感しました。薬剤師として、どうすべきか?。もう、2010年を迎えてしまいました。 *薬害オンブズパーソンより転...