学生実習の最終日に私は必ず学生に、「病院薬剤師にとって必要な素質や能力は何だと思いますか?」と問うことにしている。3×3の9つのマス目を書いた用紙の真ん中に「病院薬剤師」と書いて10分間の時間で、学生は思いつくイメージを言葉で書き出す。はじめはみなそんなことわからないという顔をするが、楽しそうに書き始めるのだ。コミュニケーション、知識、責任感、集中力、協調性・・・。1名の学生がバランスよく言葉を選ぶことよりも、複数の学生で結局どんな要素が必要か?、とディスカッションをするとなお面白い。
どうしてこの時間をとることにしたのか。4週間も実習をした薬学生(来年度からは11週間!)が病院薬剤師のどこを見ていたのか、もしも自分が病院薬剤師になりたいのなら、どんなスキルが必要なのか、考えてほしいからだ。そして、もう1つの大切な理由は、わたし自身が病院薬剤師に必要な能力competencyは、何なのか、考えているからだ。
International Pharmaceutical Federation (FIP)国際薬学連合のGood Pharmacy Practiceに、整理されたメッセージがある。
1993年に薬剤師のあるべき姿Good Pharmaceutical Practiceのガイドラインを作成し、1997年にWHOとともには、国際基準として、以下を確認している。
* The promotion of health;
* The supply of medicines, medical devices, patient self-care;
* Improving prescribing and medicine use by pharmacists’activities.
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