「ゴールを書いてみて気がつくこと」から 薬学生実務実習(27)

 さて、薬学生のテーマポートフォリオのゴールシートを準備する週がやってきました。

 ゴールシートを書いてきた学生も、書いて持ってこられなかった学生もいます。

 ゴールシートは、学生が一人で考えて書いたものなので、一人づつ対応することにしました。

 朝礼後に、私は学生に「今日は薬局にいますから、自分のいいタイミングで声をかけてね」

 と声をかけました。

<< 一人目のゴールシート >>

 病院薬剤師の仕事について、ご家族に「どんな仕事だか知っている?」と尋ねたところ、

 あまりにご存じなかったことが、ショックだったようです。

 そこで、

「自分の両親が病院における薬剤師の仕事についてわかるような資料を提案します」

というゴールにしました。

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 次は、こちら。

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 ポートフォリオにいれた資料の中から、いちばん価値があるのは褥瘡回診を選んだ学生です。

 そこで、ゴールには、「感染対策マニュアル、ヒヤリハット・エラーケースの分析、他の医療スタッフにおける理解度分析、褥瘡回診時マニュアルの作成」などが記載されています。

 ゴールの作り方について、テキストには、どう書いてあるでしょう?

 明確な目標を立てられるということは、それを紙にも書くことができるということです。しかし現実にはいざ書いてみようとすると、いろいろな言い回しや語彙が浮かんできてすっきり紋り込むことができず、だらだら長い文卓になってしまうことがあります。

 言い換えれば、書いてみて初めて、自分の目標が絞りきれていないことに気がつくのです。

(「プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく」鈴木 敏恵、P.85)

 「目標」を書くときのポイントは、次回につづけましょう。

 みなさんは、目標やゴールを紙に書いたことがありますか?

気づき)

 ・目標の書き方がわかっても、書くことはむずかしい

 ・でも、書いてみるしかない

 ・失敗しても、次に書きたい目標が書ければいい

 ポートフォリオとプロジェクト学習&薬学生

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